JR・近鉄桑名駅から徒歩3分 フレンチ&イタリアンをベースにした少人数制料理教室&ワインのクラス
9月のワインのクラス 週末開催のワインのクラスは、ご参加人数がいつもより多く(狭くてすみません)そして、 自分の誕生日が近い…ということもあり、自分好みのテーマで少し大盤振る舞い。(笑)
ワインリスト 1.Chardonnay Mission Label 2022年/ Au Bon Climat Winery
◇産地:サン ルイス オビスポ・サンタ マリア ヴァレーAVA ◇品種:シャルドネ100%
◇醸造:オーナーのジム クレンデネンは(2021年5月逝去)の遺志を引き継ぐチームが作り続ける。
醸造過程においても開放タンクで野生酵母で発酵させる古典的な手法。
2. Emotion Bourgogne Blanc 2020年/ Vincent Girardin
◇産地:ブルゴーニュAOC(ムルソー拠点) ◇品種:シャルドネ100%
◇醸造:ビオディナミ農法。葡萄は100%ピュリニー・モンラッシェの畑のもの。手摘み収穫、選別。
228L(10%新樽)で野生酵母と嫌気性細菌による発酵。最低12ヶ月間熟成。
3. Rare Vineyards Chardonnay 2023年/LGI
◇産地:フランス・ラングドック ルーション ペイドックIGP ◇品種:シャルドネ100%
◇醸造:収穫は8月末、夜間に行う。 15℃の低温で15日間の発酵。フレンチオークの板に接触させ、
ワインに複雑さを与える。タンクで3ヶ月熟成。
4. Pinot Noir Mission Label 2022年/Au Bon Climat Winery
◇産地:サン ルイス オビスポ・サンタ マリア ヴァレーAVA ◇品種:ピノ・ノワール100%
◇醸造: 醸造は余計な手を加えず開放タンクにて野生酵母で発酵させそのまま熟成させる古典的な手法
5.Bourgogne Pinot Noir Cote d'Or “Feeric” 2021年/Frederic Magnien
◇産地:ブルゴーニュ コート ドールAOC ◇品種:ピノ・ノワール100%
◇醸造: コート・ド・ニュイの主要な村の全ての畑をアッサンブラージュ。醗酵はステンレスタンク、
熟成は1/3アンフォラ、1/3古樽(DRCから購入)、1/3ステンレスタンクで12ヶ月間。
アッサンブラージュしてステンレスで3ヶ月落ち着かせてからボトリング。
6.Champagne Grande Reserve Brut NV Magnum/ Beaumont Des Crayeres
◇産地:シャンパーニュAOC ◇品種:ムニエ 60%/シャルドネ 25%/ピノ・ノワール 15%
◇醸造:ステンレスタンク熟成5カ月 瓶内熟成,デゴルジュマンまでの瓶内熟成期間 24ー30カ月
白は、3.のコスパよいワインを含めて3種類をブラインド。産地も考えながら…。 なんと、一番人気の高かったのは、3.のペイドック!果実味の豊かさも、バニラの 香りもバランスがよくて…。1.のABCは酸が溌剌としていてレモンコンフィーに カルダモンやほんのりバニラの香り。まだ若々しい。2.は、豊かな果実味にスパ イシーさと苦味のアクセント、どこか発展的な要素もあって複雑。 赤は、ABCに人気が集中。ジューシーさと旨味の余韻。スルスル飲める危険なワイン。 マニャンは、果実の凝縮感に、森の下草や動物的なニュアンスも加わって、余韻に 続く旨味が柔らかい、そして少し発展的。うーん、正直、どれもおいしい!! そして、〆の泡にはマグナムシャンパーニュ。あぁ幸せ。(笑) 誕生日、ありがとう。
合わせた料理は、「洋ナシとハモンセラーノ」「真鯛のポワレと天空のアスパラ ソースブールブラン」「鶏モモ肉 秋の香りのスパイス煮」「梨のキャラメルムース」 平日のリクエストクラスは、テーマがお任せだったので、ちょっと気になったワイン を取り上げて、ロワールでチョイス。
1. Vouvray Clos de Rougemont Abbaye de Marmoutier Sec 2022年
/ Domaine Vigneau-Chevreau
◇産地:トゥーレーヌ・レ クロ ヴーヴレAOC ◇品種:シュナンブラン100%
◇醸造:1995年からビオディナミ 天然酵母、オーク樽(500L、新樽比率 10%)発酵、
オーク樽熟成6カ月(新樽比率10%、フレンチオーク、500L)
2. Pouilly Fume Croq Silex 2022年/Benoit Chauveau
◇産地:プイィ フュメAOC ◇品種:ソーヴィニョン ブラン100%
◇醸造:澱引きし、スキンコンタクトなし。ステンレスタンクで2~3週間発酵。MLFなし。
澱と共にステンレスタンクで6~8ヶ月熟成。バトナージュせず。清澄し、軽くろ過して瓶詰。
3.Chinon Silenes 2021年/Charles Joguet
◇産地:シノンAOC ◇品種:カベルネ・フラン100%
◇醸造: ビオロジック。除梗後に低温浸漬。発酵後に熟成させる。ステンレスタンクで発酵、18ヶ月熟成
4. Sancerre Rouge 2020年/Domaine Daniel Chotard
◇産地:サンセールAOC ◇品種:ピノ ノワール 100%
◇醸造:手摘み収穫、アルコール発酵前に14度で5日間、低温マセラシオン。葡萄果皮の自然酵母で、
ステンレスタンクで25℃で発酵。50%を225Lのバリック(トロンセ産の新樽15%、1年樽15%、
2年樽15%、3年以上樽55%)、残りの50%をステンレスタンクで12ヶ熟成。熟成後、それぞれの樽とタンク
のワインをブレンドし、さらに3ヶ月程熟成。清澄なし軽くフィルターをかけてボトリング後、最低4ヶ月瓶熟。
5. Cremant De Loire NV/Thibaut Henrion
◇産地:クレマン ド ロワールAOC ◇品種:シュナンブラン50% カベルネ・フラン30% シャルドネ20%
◇醸造: アンジュの南、ソミュールとコトーデュレイヨンの境界に位置。化学肥料や農薬は不使用。
収穫は手摘み、最低12か月の瓶内熟成。
秋を感じてなのか、個人的には1.のフルーティーさとまったり感、余韻の酸が好みでしたが ご参加メンバーの人気は、2.に。豊かな酸とミネラル感、長い余韻まで続く苦味が、 産地の特性を表現していましたね。赤は、3.のシノンは、スグリやスミレの香りに、 豊かな酸と果実味のバランスがよく、品種特性の青っぽさと少し鉄っぽさが複雑さに。 4.のサンセールは赤系ベリーに、カカオの香り、果実味の凝縮感がしっかりとあり シルキーなタンニンが心地よい。人気が高かったのは、サンセールでした。
合わせた料理は「桃と生ハム」「メカジキのポワレ 無花果と茄子のマリネ」 「豚肩ロース 秋の香りのスパイス煮」「山椒の香りのブランマンジェ」
肉料理には、ロワールの赤の青っぽさや鉄っぽさに合わせるイメージで、牛蒡や
舞茸やスパイスの香りを加えてみました。
10月のワインのクラスは、研修旅行のお土産の品を楽しんでいただく内容で
考えています!皆さまのお越しをお待ちしています。
大手出版会社勤務を経て料理研究家に転身。大阪の有名調理師専門学校、パリのリッツで西洋料理を学ぶ。毎年フランス各地で郷土料理・家庭料理を学びレシピ開発に活かす。提案するレシピは、身近な素材を活かした「手軽に作れるおしゃれな料理、ワインが美味しく楽しめる料理」がコンセプト。
JSA認定ワインエキスパート・エクセレンス JSA認定SAKE DIPLOMA
日本ソムリエ協会三重支部役員