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最終更新日:2022/9/26

bon repas ボン・ルパ 少人数制料理教室・ワイン教室(三重県桑名市)

JR・近鉄桑名駅から徒歩3分 フレンチ&イタリアンをベースにした少人数制料理教室&ワインのクラス 

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bon repas 日記

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ポルトガルワイン
2024/11/9 21:22 UP

10月のワインのクラスは、10月中旬に旅したポルトガルに思いを馳せ♪ ポルトガルのワインと聞いて思い浮かぶのは、ヴィーニョヴェルデか、ポートワイン ではないでしょうか?私自身、他の産地や品種にあまり着目していなかったなぁと…。 今回のワインリスト(白3種、赤2種、ロゼのスパークリング1種) 1.Granit Soalheiro2022年/Soalheiro グラニット/ソアリェイロ
 ◇産地:ミーニョ・ヴィーニョ ヴェルデDOC ◇品種:アルヴァリーニョ100%
 ◇醸造: 圧搾後発酵前に果汁は清澄。自然な果実味と繊細なミネラル感を得るため通常の白ワインより
  高めの温度でステンレスタンク発酵。櫂つきし、細かい澱とともに熟成しワインに骨格を与え、瓶詰。
2.Encruzado Quinta dos Roques 2022年 / Quinta dos Roques キンタ ドス ロケス
 ◇産地:テラス ド ダォン・ダォンDOC  ◇品種:エンクルザード100% 
 ◇醸造:樽発酵の割合を65%に引き下げ、新樽、2 年使用樽を使用。(35%はステンレスタンク発酵) 
  5 ヶ月間にわたり一週間に3 度バトナージュを行い樽熟成させる。
3.Lisboa Branco 2021年/Hugo Mende リスボア ブランコ/ ウーゴ メンデス
 ◇産地:リスボン・リスボアIGP ◇品種:アリント70%、フェルナン・ピレス30%
 ◇醸造:海洋性気候の海風により日中の激しい温度の上昇を緩和し、酸を残したままブドウを完熟させ、
  果実味と酸味のバランスの優れたワインを産み出す。
4.UIVO SEMI TINTO2022年/ Folias de Baco ウィヴォ・セミ ティント/フォリアス・デ・バコ
 ◇産地:ドウロ  ◇品種:トウリガ・フランカ、ティンタ・バロッカ、ルフェテなど古木混植20種
 ◇醸造: ラガール(ドウロの伝統的な桶)で軽く踏みほとんど破砕せずに醸造。現代醸造技術の知識と
  併せ伝統を大事にした醸造。野生酵母のみを使い、赤はドウロの伝統の混植混醸。
5.Lisboa Tinto 2021年/Hugo Mende リスボア ティント/ ウーゴ メンデス
 ◇産地:リスボアIGP ◇品種:トウリガ フランカ ”アンダードッグ”と呼ばれるプロジェクトワイン
6.Sparkling Baga Rose NV/Luis Pato スパークリング バガ ロゼ /ルイス パト
 ◇産地:バイラーダ地方 ◇品種:バガ90%、マリアゴメス(白品種)10%
 ◇醸造: 単一年収穫だが瓶熟期間が9ヶ月以下と法定熟成期間より短い為NV扱い。吸圧式搾汁機で軽く
  絞り、18℃に温度管理されたステンレスタンクで2週間の一次発酵。その後、瓶内二次発酵、3~6ヶ月
  熟成。フィロキセラの影響が少ない砂土壌でアメリカ産の台木に接木せずに直接栽培。
  果実の凝縮度を上げるため8月上旬に収量の約40%を摘房。
  白3種類の中で人気が高かったのは、1.のヴィーニョヴェルデ。飲みなれた味わい だからでしょうか。青リンゴや白桃のフルーティーな香りに潮っぽいミネラル感ある 味わいでした。2.のエンクルザードは、樽との相性がよいと言われる品種。 柑橘とほんのりバニラの香りで味わいはニュートラル…シャルドネ的な? 3.のリスボンのワインは、アプリコットの香りにコリアンダーやクミンのスパイス香 味わいも複雑で、ふわっとリスボンで食べた焼き栗を思い出す。酸がよいバランス。   赤で人気が高かったのは、4.のドウロのワイン。赤いベリー、チェリーの香りに 少し青っぽいニュアンス。少しピチピチ感あり、酸と果実味のバランスがよくて タンニンも柔らか。旨味の余韻。5.のリスボンのワインは、色も黒味を帯びた濃い目 のルビーで、香りもブラックチェリーにカカオ。果実味が濃いけれど、酸とのバランス がよくて丸みを感じる味わい。 個人的には、ウーゴ・メンデス、ちょっと気になる造り手です。 そして、ルイス・パトのスパークリング、味わい柔らかくて素直に旨い!   総じて、ポルトガルのワインは優しくて、フードフレンドリーだなぁと…。 また気に留めて飲んでみたいと思います。   ワインに合わせた料理は、ポルトガルで食べたものの再現も少し含めて…。 1皿目は、旅のお土産盛り合わせで、リスボンの空港で購入した「鰮のリエット」と、 バスク地方で購入した「ソーセージ」2種。 魚料理は、「鰮のオーブン焼き&イカのソテーに万願寺唐辛子添え」 肉料理は「豚肩ロースの白ワイン煮」 デザートは「チョコレートケーキ&GINJA(サクランボのリキュール)」  GINJAは、ポルトガルのリキュールで、街中にもグイっと飲めるスタンドがあったり。  チョコレートと一緒に楽しむのがおススメ、と現地で教えてもらったので、シンプルな  チョコレートケーキに染み込ませてお出ししました。   旅の思い出をワインとともに反芻でき、幸せなワインのクラスでした。 ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

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先生情報
谷藤 律子
谷藤 律子
料理研究家 ワインエキスパート・エクセレ   北海道出身

大手出版会社勤務を経て料理研究家に転身。大阪の有名調理師専門学校、パリのリッツで西洋料理を学ぶ。毎年フランス各地で郷土料理・家庭料理を学びレシピ開発に活かす。提案するレシピは、身近な素材を活かした「手軽に作れるおしゃれな料理、ワインが美味しく楽しめる料理」がコンセプト。

JSA認定ワインエキスパート・エクセレンス JSA認定SAKE DIPLOMA 
日本ソムリエ協会三重支部役員 



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