季節の食材をたっぷり使ったこころとからだに優しいレシピをご紹介しています。
阿蘇あか牛・草原牛プロジェクトの現場を視察させて頂きました。
伺う72時間以内にPCR検査を受け、陰性を確認してからの訪問。
前日までは先も見通せないほどの霧と冷たい雨。
お天気が心配でしたが伺った日は驚くほど晴天で眩い光が差し込みます。
阿蘇のあか牛・草原牛プロジェクト代表理事の橋村義宣さんと待ち合わせて、服部法文先生がいらっしゃる放牧地へ。服部先生は東海大学農学部を退官されてからこちらで草原牛たちを見ていらっしゃいます。
草原牛は阿蘇の草原で一年中、新鮮な草だけを食べて牛本来の育ち方をしているあか牛です。起伏のある野山を自由に歩き回ったり、気持ちの良い風に吹かれながら日向ぼっこをしたり、牛はすこやかに育ちます。一年を通じて牛を養うだけの草を蓄える阿蘇の草原を有効に活用した、自然にもあか牛にも、そして人にも優しい育て方です。
まず見せていただいたのは牛が分娩する場所。
4日前に産まれたばかりのつゆくさは元気いっぱい。飛び跳ねて斜面を駆け回っています。まだまだ警戒して近くにはきてくれません。
そしてあか牛の放牧区域へ。
深呼吸すると草と大地の香りがします。
南方向には阿蘇五岳、北方向にはくじゅうの山々が蒼く広い空にくっきりと映えます。
本当に気持ちの良い場所です。
放牧地は総面積は35ヘクタールで周囲は4㎞とのこと。
背の高いすすきが生い茂っていますが、あか牛が食べた場所は見事にきれいになっています。
すすきの無くなった場所には日が当たり根笹や芝などの植物が芽吹きはじめています。
あか牛は温和な性格と言われています。その中でも草原牛は育てている方の愛を一身に受けているからなのか、最初は知らない奴が来たとジーッとしていますが、しばらくすると人懐っこく私にも近寄ってきてくれます。おそらく信頼している服部先生や橋村さんが近くにいてくださるのでコイツも悪い奴ではなさそうだと思ってくれるのかもしれません。
嬉しくなってすりすりしてるとベロベロ舐めてきてくれるのですが、牛の舌はザラザラしてちょっと痛い・・笑
広い放牧地にはあか牛が分け入った牛の道が出来上がっている箇所があります。牛は一旦どこまで行けるのか、何があるのかを探るのだそうです。
一通りの説明を受けて帰ってみると、みんな暖かな日差しにお腹を向けて日向ぼっこ。
これから出産ラッシュということで赤ちゃんを抱えているおかあさん牛は立派なお腹周りです。
母子ともに無事に出産してくれることを心から祈っています。
1月にあか牛やまゆりが出荷されました。
いまサカエヤさんで手当てされているところです。
阿蘇のあか牛・草原牛プロジェクトについて、関わる方々の想いと牛本来の育ち方をしたあか牛を知っていただきたいという想いから2月20日土曜日にZoomにて熊本と東京をつないでオンライン講座を予定しています。
まず橋村さん、服部先生からあか牛についてのレクチャーをいただきます。そしてお手元にサカエヤさんから事前にあか牛をお届けして、それを実際に当日一緒に焼いてみようという企画です。
焼き方のレクチャーはカルネヤの高山いさみシェフにお願い致しました。
新たな試みです。みなさんに喜んでいただけるよう精一杯努めさせて頂きます。
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管理栄養士、料理研究家、教育学修士。ワインエキスパート、きき酒師、アンチエイジング指導士。大学院修了後、埼玉県上級職員として県立病院や保健所に勤務。退庁後、病院、保健相談所、国立大学等に勤務。2012年日本最大級のレシピコンテスト「おかずの星」で応募総数約17,000件の中からグランプリ受賞。2013年7月から料理教室を主宰。製品開発、メニュー開発、栄養指導業務、雑誌等へのレシピ提供も行っている。